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疑問・不安…リニアへの思い、歌に〜阿智村の森田さんらCD発売

信濃毎日新聞23面 2015.6.24

阿智村智里にサックス奏者森田修史さん(38)らが、リニア中央新幹線沿線の建設計画に対して感じたことを歌にして収めたCD「夢のリニア超特急」を発売した。リニア沿線各県から10組のアーティストと一般市民が、それぞれの疑問や憤り、不安などを歌に込めた。リニアへの思いを、歌に乗せることで多くの人と共有したいという。  CD制作を呼び掛けた森田さんがリニアについて考えるきっかけは、昨年11月にJR東海が村で開いた説明会だった。 「撮影禁止」「質問は1人3個まで」「再質問は禁止」といったルールや、紋切り型とも思われる回答に「誠意は感じられなかった」という。国策で推進された原子力発電と重なり、リニアについての本を読みあさったという。  リニアの必要性について疑問を抱く一方、「立場や考え方の違いから日常で話題にすることが難しい」と森田さん。歌詞に乗せることで対立を抑え、『声にならない地元の人の気持ちや、立場が違う人に思いを伝えることができればいい」と期待する。  1曲目は森田さんの作詞・作曲「夢のリニア超特急」を収録。ラップ調で「トンネル工事で出る残土を運ぶ先はどこだか未定 高い尾根 深い谷 山崩れない? 森つぶれない?…」などと歌う。  2曲目には、豊丘村に住んでいた15歳の少年が作詞・作曲した歌「ふるさと」を収録。全10曲で1080円(税込み)。問い合わせは森田さん(電話︎090-8502-4363)へ。

信濃毎日新聞23面(2015.6.24)

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